
茅葺きの屋根、太い梁、土間。実家が古民家だと、壊すのにもお金がかかります。全国の集計では坪 3〜5 万円くらいで、ふつうの木造より高め。でも、その梁や柱や建具には、買い手がつくことがあるんです。古材として売れば、解体費と差し引きになることも。ただし相談は解体の 1 か月以上前が必須で、業者も日程も決まってから惜しくなっても間に合いません。今回は、古民家の解体費用が高くなる理由と、壊す前に残せるもの・売れるものを解説していきます。
この記事のポイント
古民家は、ふつうの木造より高め
梁や建具は、売れることがある
相談は、解体の 1 か月以上前に
01古民家は、ふつうの木造より高め
古民家 (全国の集計)
坪 3〜5 万円
同じ集計の一般木造 (平均)
坪 3.5 万円
高くなる理由は 3 つ。屋根、構造、場所 です。茅葺きや草葺き、日本瓦の屋根は、外すのも処分するのもふつうの家とは別の手間がかかります。土間や太い柱と梁は、重機だけでは崩せません。そして隣の家が近い、重機が入らない、産廃のトラックを停められない集落だと、手作業が増えます。
02まとめて潰せば廃材、選り分ければ商品
古い梁や柱は、風合いと強さが評価されて、古民家カフェや旅館の再生材として流通しています。古木の買取額を解体費と相殺してくれる業者 (山翠舎) や、NPO の日本民家再生協会が紹介する「古材ネットワーク」(古材や古い建具をストックして売る登録業者) があります。注意点は 1 つ。古材を活かすには重機で潰さず職人が手でばらすので、買取でお金は入るけれど、解体費そのものは上がります。差し引きでどうなるかは、見積もりのときに買取額の目安を出してもらって決めてください。
03古さに、値が付く
買取・引き取りの相談
解体の 1 か月以上前
対象になり得るのは、古民家の梁・柱・床板、蔵戸や格子戸などの建具、古道具。買取の専門業者では戦前の古民家の部材が対象になる例 もあって、新しさではなく「古さ」に値が付く世界です。ただし、どちらも解体の直前では査定に対応できません。1 か月以上前の相談が必須です。
04段取りは「相談が先、解体は後」
残す・売るを 決める
買取の相談 (1 か月以上前)
写真・動画で 記録
解体着工
解体の前に、家の写真と動画をひと通り撮っておいてください。柱の背比べの傷、表札、建具の一部など、小さく残せるものを選んで持ち出します。跡地に新しく建てるなら、古材を一部使う方法もあります (できるかどうかは工務店に相談)。残すものを選ぶ作業は、家財の片付けと同時に進むことが多いです。
05壊す以外の道も、先に見ておく
古材買取の 可能性
改修・活用 (空き家バンク)
保存地区の 制約
湖国の集落には、古い日本家屋がたくさん残っています。壊す前に見ておくのは 3 つ。古材の買取ができそうか、直して使う道 (市町の空き家バンク) があるか、そして保存地区かどうか。近江八幡の伝建地区では、壊すのに許可が要ります。この 3 つを確かめてから、ふつうの解体との比較に進むのが順番です。
相場は民間集計に基づく目安です。買取の可否・条件は建物の年代・部材の状態により大きく異なります (2026-08-20 時点の公開情報)。
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