
古民家の解体は、普通の木造住宅より坪単価が高くなります。茅葺き屋根・土間・太い柱と梁 — 構造が違うからです。一方で、その古材には買い手がつくことがあります。費用が上がる理由と、古材買取で相殺する選択肢を整理します。
相場: 一般木造より高い
古民家の解体費用の相場は1 坪あたり約 3〜5 万円とされ、一般的な木造住宅の平均 (約 3.5 万円/坪) より高めに出ます (民間ポータル集計)。理由は構造です。
- ●茅葺き・草葺き・日本瓦の屋根 — 撤去も処分も標準家屋と別対応
- ●土間・太い柱と梁 — 重機だけでは崩せず手間が増える
- ●立地 — 隣家が近い・重機が入らない・産廃車を停められない集落の立地は手作業が増える
古材買取という選択肢
経年した古材は風合いと強度が評価され、古民家カフェや旅館の再生材として流通しています。買取・仲介の実例として、古木買取額を解体費用と相殺する事業者 (山翠舎) や、NPO 法人日本民家再生協会の「古材ネットワーク」 (登録事業者が古材・古建具をストック販売) が実在します。
注意点はひとつ — 古材を活かすには重機で潰さず職人が手作業でバラすため、買取でお金は入るが解体費用そのものは高くなる構造です。差引きでどうかは、見積もり段階で買取額の目安を出してもらって判断します。
滋賀で考えるなら
湖国の集落には古い日本家屋が多く残ります。解体を決める前に、①古材買取の可能性 ②改修・活用 (空き家バンク) ③保存地区の制約 (近江八幡の伝建地区では除却に許可が必要) の 3 点を確認してから、通常解体との比較をするのが順番です。
まとめ
- ●古民家は約 3〜5 万円/坪と一般木造より高め
- ●古材買取で相殺できる場合がある — ただし手作業解体で工費は上がる
- ●壊す前に買取・活用・地区の制約の 3 点を確認
相場は民間集計に基づく目安です。買取の可否・金額は建物の状態により大きく異なります。






