
解体の見積書が届いた。でも、書式も項目の名前も業者でばらばらで、どこを見ればいいのか分からない。基本は 1 つで、5 つの区分に引き直して、単価と数量つきで並んでいるかを見ます。5 区分に直せば、業者どうしを比べられます。そして「解体工事一式 ○○円」だけの 1 枚は、追加請求の火種を抱えた危険信号です。今回は、5 区分の中身と、危険信号 3 つ、見積書が「処分の設計図」でもある理由を解説していきます。
この記事のポイント
5 つの区分に直して比べる
「一式」だけの 1 枚は危険信号
見積書は、処分の設計図
015 区分に、単価と数量
御 見 積 書
○○ ○○ 様
2026 年 ○月 ○日
- 件名: 木造 2 階建 住宅 解体工事
- 現場: 滋賀県○○市○○町
- 規模: 延床 約 99 ㎡ (約 30 坪)
仮設養生費
足場・仮囲い・防音防じんシート
120,000
1 式
本体工事費 (木造 2 階建 解体)
単価 30,000 円/坪
900,000
30 坪
付帯工事費
ブロック塀 約 10m・物置 1 基・庭木
180,000
1 式
廃棄物運搬処分費
木くず・コンクリートがら・混合廃棄物 (品目別内訳: 別紙)
400,000
1 式
諸経費
近隣あいさつ・届出書類の作成
80,000
1 式
○○解体工業 株式会社
滋賀県○○市○○町 1-2-3
5 つとは、仮設養生費 (足場・シート・敷鉄板)、本体工事費 (木造は滋賀の実測で坪 4.5〜5.9 万円、全国の目安で坪 3〜5 万円)、付帯工事費 (庭木・塀・カーポートなど)、廃棄物運搬処分費 (品目別)、諸経費 (近隣への挨拶や申請の代行など)。名前は業者によって違いますが、この 5 区分に当たる項目が、単価と数量つきで並んでいるかが最初のチェックポイントです。総額の差は、ほとんど本体以外の区分から生まれます。
02危険信号は 3 つ
1 つ目、「解体工事一式 ○○円」だけ。内訳の分からない見積もりは追加請求の火種です。
2 つ目、廃棄物の内訳がない。木くず・ガラ・混合廃棄物など、品目別に書いてあるのがふつうです。
3 つ目、地中の埋設物の扱いが書いていない。見つかったときの取り決め (連絡 → 追加の見積もり → 現場で確認) は、契約の前に交わしておくものです。
03見積書は、処分の設計図
廃棄物の処分は、分けて壊すこと (建設リサイクル法) が前提だからこそ、品目別に書けます。内訳を書けない見積もりは、処分の計画そのものが粗い可能性があります。工事のあとには、廃材がちゃんと処分されたことを「マニフェスト (E 票)」という伝票で確かめられます。入口の 1 枚が粗い業者は、出口の処分まで粗いかもしれない。「一式」を危険信号と呼ぶのは、金額だけの話ではないんです。
本記事は 2026-08-20 時点の公開情報に基づく一般的な解説です。
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