
解体の見積もりを見て、「もう少し安くならないかな」と思ったら、値切る前にやることがあります。費用を下げる手は 7 つあって、効果の大きい順に①補助金 (県内の中央値は 1/2・50 万円)、②2〜3 社の相見積もり、③家財を自分で片付ける。この上位 3 つを全部やれば、数十万円の単位で変わります。今回は、7 つの方法を効く順に、やってはいけない節約、それでも払えないときの 3 つの財布まで解説していきます。
01効果の大きい 3 つ — まずここから
県内の解体 (除却) の補助は、中央値で 1/2・50 万円 (令和 5 年 2 月の県の資料)。滋賀の実測では木造 30 坪の解体が 135〜177 万円なので、満額出れば総額の 3 割くらいが戻る計算です。1 位に置いているのは、この大きさのため。ただし、交付決定の前に着工すると対象外になります。
県内の除却補助 (中央値)
1/2・50 万円
30 坪の解体費に対して
3 割前後
2〜3 社の見積もりを内訳で比べるのが、適正な価格を知る唯一の方法です。1 社だけでは、高いのか安いのか判断できません。
家財を業者に処分してもらうと、割高です。壊す前に自分で片付けるだけで、確実に下がります。補助金が使えるかどうかは、お住まいの市町の担当課か、補助金に慣れた解体業者に聞いてみてください。
024 位以下は、積み上げで効く
4 位は、付帯工事を整理すること。残す物 (塀・木・物置) を決めて、見積もりの範囲を絞ります。
5 位は、時期に幅を持たせること。業者の暇な時期に合わせられるなら、交渉の材料になります。梅雨や雪の時期の突貫は、逆に高くつきます。
6 位は、古材や金属の値打ちを確かめること。蔵や古民家の梁・建具、スチールの物置は、買い取ってもらって差し引けることがあります。
7 位は、物置と庭木を一緒に頼むこと。単体で頼むより、重機が来ている解体とまとめて付帯工事に入れるほうが得です。
03やってはいけない節約 3 つ
1 つ目、極端に安い「一式」の見積もりに飛びつくこと。内訳のない安さは、追加費用や不法投棄のリスクの入口です。
2 つ目、アスベストの調査を省くこと。事前調査は法律の義務です。省く提案をする業者は、選ばないでください。
3 つ目、交付決定の前に着工すること。これ 1 つで、補助金がゼロになります。工事を急ぐ事情があっても、申請と交付決定を待ってから。
04動く順番は 3 ステップ
市町の補助金 を確認
残置物を 片付ける
2〜3 社で 相見積もり
動く順番は、①市町の補助金を確かめる → ②家財を片付ける → ③2〜3 社で相見積もり。この 3 つだけでも、効果の大半を取れます。4 位以下は、見積もりを頼むときに伝えれば反映してもらえます。
05それでも払えないときは、財布が 3 つ
解体ローンの実質年率 (目安)
2.5〜5.0% 程度
安くする手を全部使っても、貯金からすぐ出せない。そういう人も多いです。打ち手は 3 つで、開ける順番があります。1 つ目は、返さなくていいお金 = 補助金。滋賀では11 市町に空き家の解体に使える補助 があって、上限は 10 万〜100 万円。着工前の申請が原則なので、「払えるかどうか」より先に確かめてください。
2 つ目は、借りる = 解体ローン。銀行や信用金庫に「空き家解体ローン」のような商品があって、実質年率 2.5〜5.0% くらいと、フリーローンより低め に設定されていることが多いとされます (民間の不動産メディアによる)。補助金と組み合わせれば、月々の負担はかなり軽くなります。
3 つ目は、自分の財布から出さない段取り = 売り方の工夫。買主が決まってから壊して、売ったお金で解体費をまかなう。あるいは古い家が建ったまま売る (壊さない、という選択)。売る前提なら、先に自腹で壊す必要はそもそもないかもしれません。相続した空き家なら、3,000 万円の特別控除が使えるかもセットで確認を。
補助制度は市町・年度により異なります。数値は県協議会資料 (令和 5 年 2 月時点) に基づきます。ローンの条件は各金融機関にご確認ください。
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