
「壊す前に、誰かに使ってもらえないかな」。実家じまいの相談で、一度は出てくる話です。その受け皿が「空き家バンク」。市町がやっている、家の持ち主と住みたい人をつなぐ掲示板みたいな仕組みで、滋賀では 19 市町ぜんぶにあります。ただ、向いている家と向いていない家があって、傷みが進んだ家は壊す補助金のほうが合うことも。今回は、空き家バンクの仕組みと滋賀の窓口、うちの実家はバンク向きなのかを解説していきます。
この記事のポイント
家の「掲示板」に登録する仕組み
滋賀は 19 市町ぜんぶにある
向くのは「まだ使える家」
01空き家バンクとは
空き家バンクの「バンク」は、お金の銀行ではありません。人材バンクと同じ「登録簿」の意味です。市町がやっている、空き家の持ち主と「住みたい人」をつなぐ掲示板 だと思ってください。持ち主が「売りたい・貸したい」家を登録すると市町のサイトに載って、移住したい人などが見て問い合わせてきます。
登録はたいてい無料です。ただ、市町がしてくれるのは登録と公開まで。値段の相談や契約は、持ち主と相手 (または間に入る不動産屋さん) で進めます。市町が売ってくれるわけではない、というところは知っておいてください。
02滋賀のどこにある?— 19 市町ぜんぶ、名前はばらばら
県の公式リンク集で調べると、滋賀は 19 市町ぜんぶに空き家バンク (それにあたる登録制度) があります。ただ、名前がばらばらなんです。米原市は「恋する空き家プロジェクト」、湖南市は「あきやナクス」、近江八幡市と栗東市は不動産サイトのアットホームと組んでいて、高島市は移住のサイトの中にあります。運営も、市町直営だったり NPO だったりします。
だから探すときは、市町の名前 + 空き家バンクで検索するより、県の「空き家バンク」リンク集から自分の市町をたどる のが確実です。アットホームや LIFULL HOME'S の「空き家バンク」(国のモデル事業) に載っている市町もあります。
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窓口に登録を 相談
住みたい人と マッチング
03うちの実家は向いてる?— 分かれ目は家の状態
空き家バンクの窓口
19 市町すべて
空き家の解体に使える補助
11 市町
分かれ目は、家の状態です。雨漏りがなくて、手を入れれば住める家なら、バンク向き。売る値段より「誰かに引き継ぎたい」が強い人には、いちばん合う道です。逆に、屋根が落ちかけているような家には住みたい人が現れません。そういう家は、壊す補助金の対象になることがあります (市町の「不良住宅」の判定で決まります)。
もう 1 つの判断材料が、時間です。バンクは登録してすぐ決まるものではなくて、待つ間に家はさらに傷みます。「待てる家か」も一緒に考えてください。
04バンクと補助金、両にらみは OK?
「バンクに出しつつ、決まらなければ補助金で壊す」という両にらみは、考え方としてはアリです。ただし補助金の条件と受付は市町ごとに違っていて、バンクに登録している家の扱いも一律ではありません。だから窓口では隠さずに、「どちらも考えている」と言ってしまうのがコツです。多くの市町ではバンクも補助金も同じ課が担当しているので、1 回の相談で両方の話ができます。
05待つ間も、時計は進む
補助金は年度と予算で締まります。バンクで 1 年待っている間に、今年度の受付が終わってしまうことがあるんです。放置が進むと「管理不全空家」「特定空家」の流れに乗って、選べる道が狭くなります。壊したあとの土地を地域に使ってもらう条件で補助が出る市町 (甲賀市など) もあって、その場合は跡地の計画が先に要ります。「いつまで待って、決まらなければ壊す」と、期限を決めておくのがおすすめです。
空き家バンク・補助金とも運用は市町ごとに異なります。各バンクの登録条件・運営状況は 2026-08-20 時点の確認に基づきます。個別の可否は各市町の担当課か、補助金に慣れた解体業者にご確認ください。
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