基礎知識

実家の片付け、何から始めてどこまでやる?— 最初は「捨てない」、最後は「空にしてから壊す」

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最終更新 | しが解体ナビ編集部

最初にやるのは、書類の確保

実家の中は、親が何十年も暮らした荷物でいっぱい。「片付けなきゃ」と思っても、どこから手を付けていいか分からないですよね。順番は決まっています。最初にやるのは捨てることではなく、書類 4 つを守ること。それから残す・捨てるを仕分けて、処分は市町か許可のある業者に頼む。そして家を壊すなら、中を空にしてから、です (解体業者は家財をまとめて処分できない決まりなので)。今回は、この順番を最初の一歩から解体の前まで解説していきます。

この記事のポイント

  • 最初は「捨てない箱」

  • 処分は市町か、許可のある業者に

  • 中を空にしてから、壊す

01最初は「捨てない箱」

捨てるのは、あと最初に確保権利証通帳年金・保険遺言書捨てない箱が先
家財の山に手を付ける前に、権利証・通帳・年金と保険の書類・遺言書を小さな箱に確保する。捨てるのは最後

権利証、通帳、年金や保険の書類、遺言書。この 4 つを間違えて捨てると、相続の手続きが止まります。土地を売るときの税金が高くなることもあります (買ったときの値段を証明できなくなるので)。だから片付けを始める前に、この 4 つと貴重品だけを探して、別の場所に確保してください。迷うものは「一時保管箱」に入れて、手を止めずに進むのがコツです。

STEP 1

重要書類・ 貴重品の確保

STEP 2

残す・売る・ 捨てるの仕分け

STEP 3

処分ルートの 手配

STEP 4

一気に 片付け

02処分の出し先は 2 つ、無許可には出さない

市の許可許可業者無料回収高額請求無許可の回収
家庭ごみの回収には市町の許可が要る。「無料回収」のトラックやチラシは、高額請求のトラブル相談が年 2,000 件超

不用品回収のトラブル相談 (国民生活センター)

年 2,000 件超

処分の出し先は 2 つです。市町の粗大ごみ は安いけれど、自分で運んだり出したりする手間がかかります (持ち込み先や料金、予約が要るかは市町で違います)。許可のある業者 に頼めば楽ですが、家庭のごみを集めて運ぶには「一般廃棄物処理業」という市町の許可が要ります。

気を付けたいのが、「無料回収」のトラックやチラシです。無許可の回収業者には出さないでください (環境省も注意を呼びかけています)。よくあるトラブルが「無料と言われたのに、あとで高額請求された」。荷物を渡す前に、見積もりで金額の話を終わらせておくのが自衛策です。

03誰に頼む?— 電話で聞く一言

一般廃棄物の許可、お持ちですか?一般廃棄物許可
電話で「処分もお願いしたい場合、一般廃棄物の許可はお持ちですか?」。はっきり答えられる業者が、頼める業者

自分たちで市町の粗大ごみに出すのがいちばん安いですが、時間はかかります。遠くに住んでいたり、量が多かったりするなら、遺品整理の業者に頼む手があります。「遺品整理士」という民間の資格を持つ人がいる業者もあります。

頼むときの見分け方は、電話の一言です。「処分もお願いしたい場合、一般廃棄物の許可はお持ちですか?」。自分で許可を持っているか、許可のある業者と組んでいるか。ここにはっきり答えられるかどうかで、だいたい分かります。

04壊すなら、中を空にしてから

一般廃棄物家財 = 先に出す産業廃棄物解体で出る廃材許可が別
家具・家電は「一般廃棄物」、解体で出る廃材は「産業廃棄物」。扱える許可が別なので、解体業者は家財をまとめて処分できない
STEP 1

遺品整理・ 家財の処分

STEP 2

空にして 引き渡し

STEP 3

解体工事

「家財はそのままでいいですか?」と聞きたくなりますよね。まとめて壊してもらえたら楽ですから。でも答えは、家を空にしてから解体 です。家具や家電は家庭のごみと同じ「一般廃棄物」で、解体で出る廃材の「産業廃棄物」とは扱える許可が別。解体業者が残った家財を廃材と一緒に処分することはできない、と環境省の通知で決まっています。

だから順番は、片付けが先、解体があと。解体の見積もりを取るときも「中は空にします」と伝えると、話が早いです。

本記事は 2026-08-20 時点の公開情報に基づく一般的な解説です。粗大ごみの出し方は各市町のルールを、残置物の扱いは解体業者との契約内容をご確認ください。

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