
親の家を、そろそろどうにかしないと。そう思ってから、実際に手が動くまでが長いのが家じまいです。何から始めればいいか分からないし、いつ始めればいいかも分からない。やることは全部で 6 つ、自分の手で始めるのは最初の 1 つだけ。そして始めどきは、空き家には勝手に進む 3 つの時計があるので、思っているより早めです。今回は、6 つの中身と順番、いつから動くべきかを解説していきます。
この記事のポイント
やることは 6 つ、自分で持つのは 1 つ
補助金の確認は、業者えらびより先
始めどきは思ったより早い (半年〜1 年かかる)
016 つのうち、自分で持つのは 1 つ
やること
6 つ
自分の手で始めるのは
1 つ
家じまいでやることを並べると 6 つです。状況の整理 (名義と相続を確かめて、壊す・売る・残すを決める)、補助金の確認 (市町の制度を調べる。申請は着工前)、業者えらび (名簿から候補を比べて、2〜3 社で相見積もり)、見積もりのチェック (内訳を見て、追加費用の条件を確認)、跡地のこと (売る?使う?整地の仕上げは?)、各種手続き (建設リサイクル法の届出、解体後の登記)。自分の手で始めるのは、最初の「状況の整理」だけ。残りは市町の窓口や業者の力を借りながら進められます。届出などの手続きは、業者が代行してくれるのがふつうです。
02順番で 1 つだけ、逆にできない所
名義・登記の 確認
補助金の 確認
業者えらび・ 見積もり
届出などの 手続き
1 つだけ、順番を逆にすると手戻りになる所があります。解体に動き出す前に、補助金の制度を確認しておくこと。解体の補助金は着工前の申請が原則で、工事が始まってからでは間に合いません。しかも「市内の業者で施工すること」が条件の市町もあって、先に業者を決めてしまうと、その業者では対象外、ということが起きます。お住まいの市町に制度があるかは 補助金一覧ページ で確かめてください。
03いつから?— 3 つの時計から逆算する
相談から実行まで
半年〜1 年
3,000 万円控除の制度期限
2027 年末
空き家には、放っておくと勝手に進む時計が 3 つあります。1 つ目は空家法の時計。手入れされないまま放置すると「管理不全空家」「特定空家」と扱いが重くなっていって、勧告を受けると固定資産税の軽減が外れます。この時計は、手入れをすれば遅らせられます。
2 つ目は税の特例の時計。相続した空き家の 3,000 万円の特別控除は、相続から 3 年目の年末までに売るのが条件の 1 つで、制度そのものの期限も 2027 年末 (延長されるかは今後の税制しだい)。こちらの努力では動かせない、いちばん硬い期限 です。3 つ目は補助金の年度の時計。解体の補助金は年度・受付期間・予算枠で動くので、使うつもりなら動き出しは春。年度の後半に始めると「今年度は終了」に当たりやすく、計画が 1 年ずれます。
04逆算するとこうなる
家族で 方針の話
名義・書類 の確認
売る/壊す/貸す の判断
制度の 申請・実行
方針の相談から実行まで、相続登記や業者選びを挟むと半年〜1 年はかかる のが実感値です。3 つの時計を考えると、「空き家になってから考える」ではなく「空き家になりそうな段階で話し始める」のが、選べる道をいちばん多く残す始めどき。最初の一歩は、家族で方針を話すこと (費用ゼロで、今日できます)。次が名義の確認 (相続した家の登記は法律の義務で、壊すにも売るにも名義が前提)。その次に、お住まいの市町の補助金を調べる。ここまで来れば、次の一歩が見えてきます。
補助金の制度・受付状況は年度によって変わります。本記事は 2026-08-21 時点の公開情報に基づく一般的な解説です。税の適用可否は税務署・税理士に、制度は各市町にご確認ください。
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