
実家の解体に 100 万円かかる、と聞くと、たいていの人は一度ためらいます。甲賀市には、空き家の解体費用の8/10 (上限 80 万円)を補助する制度があって、100 万円の工事なら 80 万円が補助される計算です。ただし年 1 回の公募制で、対象になるルートは 2 つ。今回は、どちらのルートに乗れるか、公募の時期、壊す前の順番を解説していきます。
補助
8/10・上限 80 万円
公募
年 1 回 (例年 6 月)
業者
10 社
01補助の中身
甲賀市の「空き家住宅等除却等事業補助金」は、対象の空き家の解体費用の8/10 (上限 80 万円)を補助する制度です。補助率だけ見れば、県内で最高の水準。ただし年 1 回の「補助候補者公募」制で、令和 8 年度の募集 (6 月 1 日〜30 日) はもう終わっています (2026-08-23 時点)。
「8/10 補助」を実額でたどってみます。工事費 100 万円なら補助は 80 万円で、ちょうど上限に到達。工事費が 120 万円に増えても補助は 80 万円のままなので、自己負担は 20 万円から 40 万円に増えます。上限を超えた分はまるごと自分持ちなので、見積もりが出たら、まず「100 万円の線」と照らしてみてください。
02対象になるルートは 2 つ
1 つ目は、不良住宅のルート。市の調査で不良度 100 点以上と判定された、傷みの進んだ空き家です。2 つ目は、跡地の活用のルート。壊したあとの土地を地域のために使ってもらう約束で、建物の傷みが軽くても対象になり得ます。どちらに当てはまるかは、市の調査と判定で決まります。
03進め方 — 判定も申請も、壊す前に
公募に応募 (例年 6 月)
候補者決定・ 判定
交付申請・ 交付決定
工事
この順番が絶対です。交付決定より先に着工した工事は対象外。しかも公募は年 1 回だけ (令和 8 年度は 6/1〜6/30) なので、翌年度を狙うなら 4〜5 月に、住宅建築課か市内の解体業者に相談して準備を始めてください。要綱の条件は、あと 3 つあります。
- ●施工は市内に本店・営業所のある建設業許可業者に限る
- ●同一敷地内の建築物をすべて除却して更地にすること
- ●市税を完納していること (要綱第 3・4 条)
04売却予定なら補助は使えない
跡地のルートは、跡地を地域に使ってもらう約束が要るので、売る予定の土地では使えません。「補助 80 万円をとるか、売る自由をとるか」が、甲賀市の判断ポイントです。不良住宅のルートなら跡地の制約はありませんが、市の調査で不良度 100 点以上と判定される必要があります。相談と判定は、住宅建築課 (0748-69-2212) へ。
05甲賀市で費用を左右すること
甲賀市は市域が広く、現場までの距離と道の条件で運搬費が振れます。ただし補助を使うなら、市内に本店か営業所のある建設業許可の業者が施工することが条件です。まず市内の業者から見積もりを取ってください。湖南・栗東や三重県側の業者は、補助を使わない場合の候補です。補助を使う前提なら、交付決定の前に着工すると対象外になることを業者にも伝えて、工程を組んでもらってください。
06近隣市町との違い
同じ甲賀エリアの湖南市は 8/10・上限 100 万円と上限は高いのですが、市が認定した特定空家等に限られます。甲賀市は跡地活用のルートがあるぶん対象が広いのが違いで、傷みの軽い空き家でも道があります。
自分の家が当てはまるか気になったら、壊す前に市へ相談を。それが補助への最短ルートです。
本記事は 2026-08-23 時点の公開情報 (市町公式ページ・県資料) に基づきます。受付状況・予算残は年度途中で変わるため、申請前に甲賀市の担当課か、補助金に慣れた解体業者にご確認ください。
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