
市町の補助金ページの条件欄には、「不良住宅」「老朽危険空き家」「不良度評点 100 点以上」と見慣れない言葉が並びます。「不良住宅」も「老朽危険空き家」も、ざっくり言えば「かなり傷んだ家」のこと。基礎・柱・屋根の傷みに点が付いて、合計 100 点に届いたら「不良住宅」というふうな扱いになっています。この点数を基準に「解体補助の対象になる家を、市町が線引き」しています。今回は、不良住宅についての説明と判定してもらう方法について解説していきます。
この記事のポイント
「不良住宅」「老朽危険空き家」とは
100 点で「不良住宅」
電話 1 本で見に来てくれる
01「不良住宅」「老朽危険空き家」とは
不良住宅の線
合計 100 点以上
「不良住宅」は、住宅地区改良法という法律に出てくる言葉です。ざっくり言えば、傷みがひどくて、そのまま住むのはもう無理な家 のこと。国が決めた基準で、基礎・柱・屋根などの傷みに点を付けていき、合計が 100 点に届いたら「不良住宅」になります。点を付けるのは市町の職員です。この 100 点は罰ではなくて、「この家なら壊す補助を出しますよ」と市町が決めるための目安なんです。
「老朽危険空き家」のほうは法律の言葉ではなく、市町が補助金の名前や条件に使っている呼び名です。古くなって傷んで、倒れたり崩れたりしそうな空き家 のことで、中身はたいてい上と同じ採点 (市町によっては、空家法の「特定空家」の認定) です。「不良度評点 100 点以上」というのは、その点数のことですね。
滋賀の市町も、この採点を借りてそれぞれの名前で条件に書いています。草津市は「不良空き家」、日野町は「危険空家等」、豊郷町は「不良住宅」、多賀町は「不良度評点 100 以上」。呼び方は違っても、めくれば同じ 1 枚の採点表です。うちの市町の言葉が違っていても、見られるのは同じところ と思ってください。
02100 点に届く道は 2 つ
構造一般 (最高 50 点): 基礎が玉石 10 点、基礎なし 20 点、柱が細い・外壁の構造が粗悪 25 点など。
腐朽・破損 (最高 100 点): 基礎・土台・柱・梁の小修理 25 点、大修理 50 点。崩れる危険があれば、それだけで 100 点。
防火・避難 (最高 50 点): 火事のときに燃えやすい、逃げにくい造り。
設備 (各最高 30 点): 電気・水道・排水・台所・トイレの傷み。雨樋なし 10 点など。
いちばん点が重いのは、腐朽・破損です。そこまで傷んでいない家でも、あちこちに付いた点を足していって 100 点を超えれば不良住宅になります。国交省には外から見て分かる項目だけを抜き出した手引き (案) があって、多くの市町がこれを使って調べています。
03判定してもらうには、電話 1 本
市町の窓口へ 相談
職員が現地で 採点
結果と 制度の案内
自分でやることは、最初の「調べてください」の一言だけです。難しい言葉はいりません。市町の空き家の担当課 (草津市なら建築政策課) に電話して、「うちの空き家、補助の対象になりますか」 と聞けば通じます。あとは職員が見に来て点を付け、使える制度を案内してくれる、という流れです。
「うちは対象外だろう」と決めつけて、電話しないのがいちばんもったいない です。見た目よりも、点は積み上がっていることがあります。
04補助金の「不良住宅」と、空家法の「特定空家」は別の印
同じ「危ない空き家」でも、補助金の判定と、空家法の「特定空家」の認定は別の手続き です。採点で 100 点を超えたから特定空家になる、特定空家だから補助が出る、というふうに自動でつながってはいません。
特定空家に認定されるほど危ない家には、補助率 8/10・所有者の申請なら上限 100 万円という手厚い枠があります。ただし認定するのは市町で、こちらから希望してなれるものではありません。「認定してもらって補助を増やす」という順番は成り立たない、と思っておいてください。
05100 点に届かない家には、別の道
古いけれど傷みが少ない家だと、調べてもらっても 100 点に届かないことがあります。それでも打つ手なしではありません。跡地を地域のために使うことを条件に補助を出す「跡地活用ルート」 のように、点数によらない入口を持つ市町があるからです (甲賀市・多賀町)。自分の市町にどの入口があるかは、19 市町の補助金一覧 で確かめてみてください。
評点の項目は国交省「外観目視による住宅の不良度判定の手引き(案)」および住宅地区改良法施行規則に基づきます。名称と基準の運用は市町の要綱により異なるため、自分の家が判定の対象になりそうかは、お住まいの市町の空き家担当課か、補助金の申請に慣れた解体業者にご確認ください。
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